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前ページ次ページThe Legendary Dark Zero 「さて、ガンダールヴよ。貴様は異国の没落貴族と言えど、その力は本物だ。それは認めねばならん。故に私も本気を出させてもらうが、依存はないな?」 不敵な笑みを浮かべながらワルドは言うが、スパーダは答えない。 既に彼は目の前の敵を倒すことだけを考えている。今は彼にこちらから話しかけても何も答えはしないだろう。 だが、ワルドのあの自信は何だ? 既に自分が勝利することを確信しているようだ。 そもそも、ワルドは先ほどの戦いでも本気を出していなかったのか。だが、あの自信がハッタリとも思えない。 「あれをやる気ね……」 ティファニアを連れてルイズ達の元まで来ていたロングビルが顔を顰めて呟いた。 まるで何か汚いものでも見るような忌々しい視線でワルドを睨んでいる。 ルイズはそのことを問おうと思ったが、目の前で起きている出来事の方に目を奪われる——。 ワルドの全身が、見る見るうちに光へと包まれていき、その瞳もまるで血に飢えた獰猛な獣のように鋭く、赤く変わっていった。 ディテクトマジックをかけなくとも、トライアングルクラスのメイジであるキュルケとタバサ、そしてウェールズはワルドの魔力がより大きく膨れ上がり、 そして強靭なものへと変貌していくのを感じていた。 やがて、ワルドを包んでいた光が静かに収まり……。 ルイズ達は唖然とした表情で絶句していた。 「ワ、ワルド……なの?」 恐る恐る、ルイズが口を開く。 バサッ、と風竜かグリフォンなどの幻獣が大きな翼をゆっくりと広げるような音が響き、ワルドが立っていたはずの場所には見たことのない亜人の姿があった。 精悍な肉体は魔法衛士隊のマントと同じ黒で蜥蜴のような尾を生やし、足先も鋭い鉤爪が付いていた。 その背には羽先が刃のごとき銀色でグリフォンの物と同じ双翼を生やし、猛禽類の頭と人間の頭が融合したような頭部の横には後ろに向かって湾曲した角が伸びている。 そして、左腕全体を覆うように巨大な盾のようなものが装備され、右手には馬上槍のように鋭く、肥大化した銀色のレイピアが握られていた。 その亜人の姿にルイズ達は恐ろしい物でも見るかのように目を見開き、愕然としていた。 『その通りだよ。ルイズ』 その亜人の口から、響きがかかってはいたがはっきりとワルドの声が聞こえてきた。 「に、人間じゃ……ない?」 タバサの体を抱えるキュルケの声が、震えている。 『偉大なる始祖に選ばれし者のみが——人を超え、生まれ変わるのだ。……天使としてな!!』 ワルドはレイピアを薙ぎ払い、礼拝堂に一陣の烈風が巻き起こる。 その烈風は礼拝堂のありとあらゆる物を吹き飛ばし、さらには壁や床にヒビを入れるほどの威力だった。 スパーダはその烈風を全身で受け止めるが、微動だにせずワルドを睨み続けている。 ルイズ達は逆に烈風に耐えられず容易く吹き飛ばされ、壁に叩きつけられた。 ロングビルだけはティファニアを抱えて必死に持ち堪えている。 ワルドの体がふわりと、宙へ浮かび上がっていく。 『レコン・キスタの崇高なる目的のために、私は盟約により力を手に入れた!! 偉大なる始祖が与えたもうたこの力を持って……ガンダールヴよ! 貴様を倒す!』 スパーダを見下ろしながらワルドはレイピアを突きつけてくる。 当の打倒宣言を受けたスパーダはそんなワルドを睨みながら、ぼそりと呟いた。 「……哀れな男だ」 それは決して、天使の力などではない。——自分と同じ、悪魔だ。そのことに、ワルドは気づいていないようである。 今までワルドから感じていた奇妙な魔力の正体はこういうことだったのだ。 メイジとしての魔力と混ざってしまってこれまではよく分からなかったが、今はすっかりその悪魔の力を感じることができる。 人間が悪魔の力を行使する……魔に魅入られた人間達が無数に生み出した数々の秘術にはそのようなものがある。 その狂気の秘術が、この世界にも存在していたというのか。 ……それとも、何者かがこいつらにその知識と技術を与えたか。 天使のような姿を模している悪魔と化したワルド——アンジェロ・ワルドは左腕の盾を構えながらスパーダ目がけて突撃してきた。 先ほど、タバサとギーシュを相手にしていた際に使っていたフライの魔法よりも遥かに速い。まるで、風竜のようだ。 だが、スパーダは突き出された巨大なレイピアを体を横に逸してあっさりとかわす。 外れたレイピアは床に激突し、1メイルほどの穴を開けて砕き、陥没させていた。 アンジェロ・ワルドは間髪入れずに体を反転させながらレイピアを薙払ってくる。 スパーダはそれをリベリオンを振り回して弾くと、後ろへと跳躍する。 弾かれたリベリオンをそのまま片手で振り上げると刀身に赤いオーラが纏わりつき、すぐに一気に振り下ろした。 彼がいつも使う剣圧の衝撃波だが、力を溜めていないためかそれほど威力はない。突撃してくるアンジェロ・ワルドの盾によって容易く防がれる。 残像を残し、一瞬にしてスパーダの目の前まで距離を詰めたアンジェロ・ワルドは恐らくブレイドの魔法をかけたのであろう、 青白く光るレイピアで目にも止まらぬ速さの連続突きを繰り出してきた。 タバサでさえ捉えられないその攻撃を、スパーダは最小限の動きで全てかわし、時にリベリオンを盾にしていなしている。 突如、突きをかわしていたスパーダの姿が煙のように掻き消えた。 アンジェロ・ワルドは即座に残像を残しつつ、滑べるような動きで大きく後退していった。 その時間差で、アンジェロ・ワルドが立っていた場所の上方からスパーダがリベリオンを振り下ろしながら急降下してきた。 兜割りはズガン、と鋭い音を立てて激突し、床を砕く。 『これが、天使の力だ!!』 アンジェロ・ワルドの右手からレイピアがつむじ風に包まれ煙のように消えた代わりに、つむじ風と共に現れたのは3メイル近くもある巨大で鋭い銀色の矛だった。 その矛をアンジェロ・ワルドは軽々と振り上げ、豪快に投げつけてきた。 真空が渦巻くように纏わりつく矛は一直線にスパーダ目がけて飛んでいく。 リベリオンを収めていたスパーダは閻魔刀を構え、片手で振り抜く。 手が僅かに動いたようにしか見えない神速の居合いはスパーダとアンジェロ・ワルドの間にある空間を歪ませ、斬撃が発生していた。 投げ放たれた矛はその斬撃に呑み込まれると同時に、跡形もなく消滅する。 さらにスパーダは絶え間なく連続で居合いを繰り出し、アンジェロ・ワルドのいる場所に次々と斬撃を放っていく。 対するアンジェロ・ワルドも自分のいる空間が歪み始めた途端に閃光のごとき速さで移動し、更なる矛を連続で投げ放っていた。 閻魔刀を収めたスパーダは向かってくる矛を即座にリベリオンを袈裟に振り下ろし、明後日の方向へと全て豪快に打ち返した。 弾かれた矛は礼拝堂の壁、天井、果ては始祖の像さえも一撃で粉砕してしまっていた。 「きゃあっ!」 「うひゃあ!」 礼拝堂の隅にまで届く烈風に先ほどからルイズとギーシュは悲鳴を上げてばかりいた。 亜人と化したワルドは先ほどよりも激しい攻撃を次々とスパーダに仕掛け、スパーダもその攻撃を的確にいなしつつ反撃を行っていた。 もはやこの戦いに、自分達が入り込む余地などない。無理して入った所で、一切の容赦がない攻撃に巻き込まれるのがオチだ。 タバサでさえ、目の前で行われる次元の違う激闘に目を奪われていた。先ほどまでの自分達の戦いなど、まるで子供の遊びみたいに生ぬるい。 これが本物の、戦士と戦士の戦いなのだ。 その戦いのすぐ側に自分達がいるのに、未だこちらに被害が出ないのも不思議である。 「あれが……スパーダ殿の力か」 つい先ほど、タバサの魔法で傷を癒されて幾分楽になっていたウェールズは目の前で起きている戦いに嘆息を吐く。 「参ったな。彼ほどの戦士が、君の使い魔とは。トリステインの貴族も、まだまだ捨てたものではないな」 「こ、光栄でございます」 思わずルイズは頭を下げて跪く。 ルイズもスパーダがあそこまで強いことに、嬉しさを感じていた。 自分よりも遥かに大きなゴーレムでさえも物怖じせずに立ち向かい、返り討ちにしてしまうどころか、あのような おぞましく強力な怪物となってしまったワルドとさえも互角に渡り合っている。 豪然たる力を持った異国の剣豪であり、立派な貴族でもあるあの男が自分のパートナーだなんて、何だか誇らしく思ってしまう。 今度、実家に戻る機会があればスパーダのことを父や母、そして姉達にも自信を持って紹介することもできる。 「……でも、何だかおかしくない?」 キュルケが怪訝そうに呟く。 「どういうこと?」 「彼にしては、何だか動きが固い気がするよ」 ルイズの問いに答えたのは、スパーダの弟子であるギーシュだった。 ブレイドをかけたワルドの巨大なレイピアをスパーダはリベリオンを振るって次々と弾いており、 時に自分からリベリオンの連続突きを繰り出し、ワルドはそれを盾で防ぐ。 どちらも一歩も引いていない。あれがどうしたというのか。 「それに彼は、先ほどから右手だけで戦っている。左手を全く使っていないんだ」 その通りである。スパーダは右手だけでリベリオンを振り回したり、閻魔刀を抜いたりしているのだ。 両手を使えば、ワルドの防御などとっくに崩したり、レイピアをその手から弾いてしまってもおかしくはない。 なのに、スパーダは何故か両手を使おうとしない。つまり、全力を出していないことになる。 ……いや、出したくてもあれは出せない、という方が正しいか。 「どうしたのかしら……」 ギーシュの言葉に、ルイズは心配した表情でスパーダの戦いを見つめていた。 (ルーンが、光っている?) 二人の戦いに怯えているティファニアを抱えるロングビルは戦っているスパーダの左手に注目する。 その手袋に包まれている手の甲が僅かに光り始めていることに気づいていた。 (邪魔な……) 右手でリベリオンを振りながらアンジェロ・ワルドと切り結ぶスパーダは忌々しそうに自らの左手をちらりと睨んだ。 先日、力を封じたと思ったルーンがこんな時に限って復活しだしたのだ。 やはり自身の力を封じてしまった以上、全盛期の頃と比べて力は衰えてしまっているのは仕方がない。 もっとも力を封じてからスパーダもそのままにしていた訳ではなく人間界で千年以上もの間、自らを鍛えてきたので かつての時よりも三分の一くらいまでは取り戻すことには成功した。 だが、やはり力が不完全であることには変わりないため、このルーンの力を封じても一時的なものにしかならないようだ。 今もまた、ルイズに隷属するように自分を洗脳しようと力を働きかけてきており、それを悪魔としての本能が抑え込んでいるために 戦いに集中できないし、左手を自由に使うこともできない。 実に目障りなルーンだった。こんな時に限って自分の邪魔をするとは。 『どうした? 動きの切れが悪くなってきているようだが?』 距離を取って浮遊するアンジェロ・ワルドがあざ笑ってくる。 スパーダはリベリオンを収め、銃を一つ手にするとアンジェロ・ワルドに向けて連続で発砲した。 『ハアァァァッ!!』 アンジェロ・ワルドは盾を構えてあっさりと防御すると、力ある叫びと共に双翼を大きく広げる。 銀色の羽が次々と舞い散り、そしてその羽は肥大化しつつ鋭い刃へと変わっていく。 手投げ用の小さな槍のような形に変わった無数の羽はアンジェロ・ワルドに付き従うように浮んでいると、次々とその切先をスパーダに向けてきた。 連続で射出されてきたその槍をスパーダは銃で撃ち落としていく。 すると、今度はスパーダの周りを旋回し取り囲むように槍が現れる。 スパーダは即座にリベリオンを手にすると一気に周囲を薙払うように振るい、突風を巻き起こした。 槍を全て吹き飛ばした途端、アンジェロ・ワルドはスパーダ目がけて突撃してきた。 さらに、突き出しているレイピアの先からウインドブレイクの魔法が放たれ、ついにスパーダを捉えていた。 「スパーダ!」 始祖の像に吹き飛ばされていくスパーダにルイズが悲鳴を上げた。 スパーダは即座に受身を取り、始祖像の上に着地した途端、そこへ目がけて稲妻の嵐が襲いかかる。 さらに羽が変化した銀の投げ槍が次々と飛来してきた。 「!」 スパーダはリベリオンを正面で回転させて盾にして全ての攻撃を防いだが、今度はあらぬ方向から矛が投擲されてきたたために、空間を転移して始祖像の下へと瞬時に移動する。 外れた矛は始祖像の顔に炸裂し、粉砕していた。 『今のをかわすとは、さすがはガンダールヴ』 『だが、そろそろ遊びは終わりだ』 ワルドの声が別々の場所より響き渡る。 スパーダは礼拝堂の宙を浮かぶ二人の同じ姿をした亜人に顔を顰めていた。 ルイズ達もいつのまにかワルドが二人に増えているこの状況に一瞬、混乱している。 『我が系統は風だ! 何故、風の魔法が最強と呼ばれるのか、その所以を教えてやろう!』 一人のワルドが叫ぶと、その背後の空間がブレるように揺らめき、さらに二人の亜人の姿をしたワルドが姿を現していた。 「風の偏在か……」 ワルドの数が増えだしたこの状況に、ウェールズが呟く。 スクウェアスペル、ユビキタス。風は遍在し、風の吹く所、何処となくさ迷い現れ、その距離は意思の力に比例するという。 つまりは、分身だ。しかも分身の一体がそれぞれ本体とは別に意思はおろか力を有するという。 「ちょ、ちょっと! いくら何でもあんなの反則だわ!」 思わずルイズが叫ぶ。 四対一、明らかにスパーダの方が不利だ。今まで一対一でも互角だったのが、あれだけの数で一気に攻められてはなぶり殺しもいい所だ。 『本気の戦いに、そんなものは関係ない!』 『全ては、力なきガンダールヴの責任だ!』 散開した四人のアンジェロ・ワルドがスパーダの全方位から次々と容赦なく攻撃を仕掛けてきた。 スパーダが一人のアンジェロ・ワルドの攻撃を防ごうとすれば、別の方向からもう一人のアンジェロ・ワルドが魔法を放ち、吹き飛ばされてしまう。 如何に全盛期ほどの力が失われているとはいえ、培ってきた技術までは失われはしない。 アンジェロ・ワルドの悪魔としての力は純粋な悪魔達と比べてみれば上級悪魔の中では中の下といったレベルであり、単体であれば 問題はないが、こうも四人に増えられて同時に攻められると多少はてこずるが倒せなくはないはずだった。 しかし、左手のルーンに邪魔をされてしまって思うように戦うことができない。 『『『『This s the end!(これで終わりだ!)』』』』 四人のアンジェロ・ワルドが一斉に叫んだ。 一人目がまず、スパーダの正面上方からウインドブレイクを放ち、スパーダはリベリオンの風圧でそれを掻き消す。 そこへ背後に回った二人目がライトニング・クラウドを仕掛け、スパーダの背中に稲妻が直撃した。 「スパーダ!」 ルイズが悲鳴を上げる。 『Die!(死ねぇ!)』 怯んだスパーダの正面から、二人のワルドが同時に至近距離からエア・ハンマーとウインドブレイクを叩き込み、スパーダを半壊している始祖像へと吹き飛ばした。 その拍子に手からリベリオンが落ちてしまう。 始祖像に背中から叩きつけられたスパーダの四肢を、間髪入れずにアンジェロ・ワルドが放った投げ槍が縫い付けていた。 ——ドスッ! そして、投げ放たれた巨大な矛が、始祖像の胴体で縫い付けられているスパーダの腹に突き刺さった。 おびただしいほどの量の鮮血がスパーダの腹から噴出し、矛が突き刺さった衝撃でスパーダの顔が持ち上がり、そしてがくりと項垂れた。 スパーダの血が、腹に突き刺さる槍を伝い、床へと滴り落ちていく。 「「スパーダ!!」」 ルイズとロングビルが、同時に悲痛な悲鳴を上げていた。 目の前で起きた、信じられぬ光景。決して、受け入れられない光景。 一瞬、ルイズ達の視界に映る全ての景色の時間が止まった。 特に、ルイズは目に大粒の涙を溢れさせて。 嘘だ、嘘だ、嘘だ。 スパーダが、負けるだなんて。あんな、悪魔みたいな男に……スパーダが負けるはずはがない。 だが、これは夢ではない。現実だ。 スパーダは……負けたのだ。 あの、悪魔のような男に。 着地したワルドは全ての偏在を消滅させると、床に突き刺さっていたリベリオンを拾い上げる。 そして、それを容赦なくスパーダ目掛けて投げ放っていた。 リベリオンはスパーダの胸に突き刺さり、更なる鮮血が噴出する。 「スパーダぁ!」 思わず立ち上がったルイズは始祖像のスパーダに駆け寄ろうとするが、ワルドがレイピアを突きつけてきたため、立ち止まっていた。 恐ろしい亜人の姿となっているワルドの表情は一体どうなっているのか、ルイズには分からない。 だが、この威圧感にはこれまで感じたことのない恐怖を感じざるを得なかった。 『分かっただろう、ルイズ。奴では、君を守れぬ』 感情が読み取れない、冷酷な声でワルドは言う。 ルイズはじりじりと迫ってくるワルドに、恐る恐る後ずさる。 『素晴らしいぞ、この力。私は始祖の従えた伝説の使い魔さえも凌駕したのだ』 自らに酔ったような口調で言葉を続けるワルド。 『私と共に来れば、君にもこの力を授けてあげたというのに。残念だよ……』 冗談ではない。こんな、悪魔みたいな力なんか欲しくない。 そして、その恐ろしい力を自ら望んで手に入れたワルドはもはや人間ではない。 ——悪魔だ。 『もはや、お前達を守れる者はもういない。これで、最期だ……。裏切り者もろとも、始末してやろう!』 激しい稲妻が散りだすレイピアにルイズ達は慄き、ロングビルがティファニアを庇うように抱きしめる。 『死ねぃ!』 今度こそ、もう駄目だ。 この悪魔のような男に、如何にスパーダと言えども歯が立たなかった。 もはやこの男に、人間では太刀打ちできないのだ。たとえメイジであろうとも。 無力な自分が憎らしい。自分にも、もっと力があれば……スパーダを助けられたかもしれないのに……。 こんな悪魔に対して、自分の力は無力なのだ。 無力、絶望、虚脱——全てを諦めたルイズは力なく膝を折り、涙を流した。 きっと、自分の体を稲妻が貫いても痛みさえも感じずに死ぬのだろう。 ここにいるみんなも、一緒に。 結局、自分は何の力にもなれずにここで死ぬのだ。 姫様の願いも、叶えられずに。 『ぐあっ!』 突如、ワルドが呻き声を上げた。 無力感に苛まれていたルイズはそれに気付くことはなかったが、他の者達は目の前の光景に呆気に取られる。 ワルドの腹部から赤い色をした片刃の剣が突き出ていたのだ。 『な、何だ!』 あまりの出来事に、膝をつき困惑するワルドは自らを貫く剣に手をかける。 『おい……待ちな。兄ちゃんよ……』 その赤い剣から、キュルケ、ギーシュ、タバサに聞き覚えのある声が響いてきた。 『相棒は……まだ、くたばっちゃあいねえ……』 それは、明らかに元インテリジェンスソードであり、今は篭手となっているはずだったデルフリンガーの声だった。 だが、その声は何やら何かを恐れているようで震えているのが分かる。 ルイズを除く一行は、恐る恐る始祖像の方を見上げた。 困惑するワルドも同じように振り向く。 始祖像に縫い付けられていたスパーダの全身から、禍々しい赤色のオーラが静かに湧き出ているのがはっきりと分かる。 そして同時に、いつの間にか礼拝堂全体が静かに揺れていることに気付いた。 その揺れは徐々に強くなっていき……やがて、スパーダの胸を貫くリベリオンもカタカタと震えだす。 一行は何かは分からないが、底知れぬ恐怖と戦慄を、スパーダからはっきりと感じとっていた。 今すぐにでもここから逃げ出したい。だが、足がすくんでしまって立つことはできない。 故に、今目の前で起きる光景を見届けることを強制されていた。 ——リベリオンの骸骨の意匠の目が赤く、妖しく光りだし、閉じられていた口が開かれ、鍔も横へ広がるように開かれた。 同時に、彼を縫い付けるワルドの武器が全て砕け散った。 次の瞬間、スパーダから全てを薙ぎ倒さんとする奔流が衝撃となって溢れ出し、礼拝堂を震感させた。 前ページ次ページThe Legendary Dark Zero
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【バックコスモス・サミット16世】 【作品名】とっても!ラッキーマン 【ジャンル】漫画 【名前】バックコスモス・サミット16世 【属性】裏宇宙皇帝 【大きさ】人並み 【攻撃力】ギルガメッ手:惑星破壊級エネルギー波。 射程は数十万km程度、弾速はその距離をほぼ一瞬。 任意で弾速を遅らせる事もできる。右手からタメなし発射可能 救世手:ブラックホールを操り吸い込める、範囲は人間1人なら余裕。 射程数m、又、敵の攻撃を吸い込んで回避したり。 自分を吸い込んで姿を消し敵の背後に現れるといった瞬間移動のような使い方も可能。 【防御力】サーフボードが頭に刺さって瀕死になった。 三本波(惑星破壊級エネルギー波と互角の威力)で止めを刺されるが最後の一撃を撃てる程度の余力は残っていた 【素早さ】天才マンの光速パンチを避ける勝利マンとほぼ同等 救世手による瞬間移動で、星間移動クラスの距離を移動可能 吸収や出現は瞬時に可能 【特殊能力】宇宙空間で生存可能。 【備考】三本波くらった時よりサーフボードが頭に刺さった時の方が傷が深いと言う、よく分からない体の硬さを誇る 【戦法】救世手で相手の背後に回りギルガメッ手 まとめ 【名前】バックコスモス・サミット16世 【属性】裏宇宙皇帝 【大きさ】人並み 【攻撃力】ギルガメッ手:惑星破壊級エネルギー波。タメなし。射程は数十万km、弾速はその距離をほぼ一瞬。 救世手:ブラックホールを操り吸い込める、射程数m、人間1人なら余裕。 また、自分を吸い込んで姿を消し敵の背後に現れるといった瞬間移動も可能。 【防御力】三本波(惑星破壊級のエネルギー波)を食らって最後に一撃を撃てる程度 サーフボードが頭に刺さって瀕死になった。 【素早さ】反応速度は光速 救世手により星間移動クラスの距離を移動可能 【特殊能力】宇宙空間で生存可。 【長所】攻撃力 【短所】サーフボードで瀕死 3スレ目 654 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2007/08/10(金) 22 47 08 バックコスモス・サミット16世って長いからさっちゃんでいいよね? さっちゃん ○>ゴーヤーン>デス・スター>新型デスラー艦>ザイダリア ビッグ・モーラ >デビルガンダム :テレポ→惑星破壊or救世主で吸収 ○>ゴア:惑星破壊でも死なないが救世主で吸い込みまくれば勝てるかな ○>絶対神ン・マ:食う前に背後からギルガメ勝ち ○>グランディーヌ=メガヨルムンガルド:テレポしながらエネルギー波で削り勝ちか ×スノー・カグヤ:不可視無理 凍結負け ○ティア・マトゥ:背後から救世主で吸収勝ち ○ナイトファイター:テレポ進入内部破壊勝ち ×エグゼリオ:当たらない効かないだが長期戦不利か。 これ以上はでか過ぎで無理だろう。 エグゼリオ変動重力源>さっちゃん>ナイトファイター
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933 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/16(火) 21 36 05.56 ID rU7p3jOQO ~翌日~ 私達は朝食を食べた後、ギョエモンさんのクルーザーで海に行った。 海釣りをするのである。 ギョエモン「さ、釣竿だよ」 …釣糸が太いですね。 ギョエモン「大物狙いだからね」 バラエモン「それで、餌は何を使うの?」 ギョエモン「コレさ」 ※虫グロ注意 https //i.imgur.com/ER0aymC.jpg い…イヤぁあああああああああああッ!!! 気持ち悪いッ!!!!何これぇぇッ!? ※画像出展元 http //t-port.com/esazukan/yumushi_ippikigake/ 934 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/16(火) 21 44 47.10 ID rU7p3jOQO な…これ…何ですか!? ち●ぽ!? 肉料理屋店主「大声でそういう事言うな!」チョップ んぅぅっふぁあっ♥ バラエモン「●んぽじゃないわよ。これはユムシ」 ムシエモン「食べても美味しいんだぞ…オススメはやっぱ…刺身だねぇ」 気持ち悪いこと言わないでください!! ムシエモン「き…気持ち悪い…?」ズーン あ…いや…ごめんなさい… 別に昆虫食の文化を否定したわけではなくて… ムシエモン「そ、そうか、それなら…」 ギョエモン「いや気持ち悪いでしょ」 ムシエモン「」シロメ ああっ!ムシエモンさんの顔が蒼白に! ムシエモン「いいんだ…昆虫食は…気持ち悪いと言われてなんぼさ…うへへ…」 …そうですか。 935 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/16(火) 21 55 52.25 ID rU7p3jOQO でもこれ…触るのはきついですね… 肉料理屋店主「貸しな。つけてやるぜ」ヒョイ 優しいですねオーナー。 肉料理屋店主「はは。ま、せっかく来てくれたんだし、楽しんでほしいからな」グイグイ ユムシ「!」ドズゥ ああ!オーナーの太くて大きなユムシの先端に針が突き刺さった! 肉料理屋店主「…」グイグイ おおおう…。オーナーのむにむにしたユムシの中を、針がぐいぐいと突き刺さって貫通していく… 肉料理屋店主「…」グイイッ ユムシ「」ドズゥ ああ!皮を被ったオーナーのユムシの横から針が突き出た!うわぁ痛そう! 肉料理屋店主「…」チョップ にゅふぅぅっ♥ …何ですか!実況しただけですよ! 肉料理屋店主「なんか…腹が立った。ほらよ、海に投げてみな」 ありがとうございます。 936 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/16(火) 22 02 24.10 ID rU7p3jOQO 私達は、それからしばらく釣りをした。 ムシエモン「…釣れないね…」ザザーン バラエモン「釣れないわね」ザザーン 釣れないですね…。 …私達は、釣りに難航していた。 ギョエモン「…!おお、来た!」ガリガリガリガリ ギョエモンさんは、さすがに釣るのが上手い。 肉料理屋店主「くそ、さっきは一匹釣れたんだけどなぁ…」 オーナーも、ちょいちょい釣ってた。 ギョエモン「うーん、なかなか魚がいないね…。釣れるシーズンを狙ってきたつもりなんだけど」 うーん…釣れない… こうなったら、虎の子を使いますか。 ギョエモン「虎の子?」 肉料理屋店主「ヒャーーーハハハハッハア!おもしれぇ!いいぜバイト、やってみな!」 私は、クルーザーの中のクーラーボックスへ、秘密兵器を取りに行った。 937 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/16(火) 22 11 32.26 ID rU7p3jOQO 私は器を持って釣竿のところへ戻ってきた。 ギョエモン「それは…何?肉かな…?」 バラエモン「血に浸してあるわね…」 アライさんの生肉です。 ギョエモン「それを釣竿につけるのかな?面白いこと思い付くね」 ムシエモン「でもまだユムシがついてるぞ…」 ユムシ「」グッタリ ああ…オーナーのユムシが、元気なくへなへなと萎びている… 肉料理屋店主「外してやろうか?」 お願いします。 オーナーは、私の釣竿からユムシを外した。 私は、秘密兵器… アライさんの肉を釣り針へ付けた。 そして、海へ投げた。 938 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/16(火) 22 17 30.67 ID rU7p3jOQO ギョエモン「うーん…。さっきから釣れなくなってきたな…」 肉料理屋店主「今日はダメな日かもしれないな…」 ギョエモン「まあ、僕みたいな熟練者でさえ釣れない日も、たまにはあr…」 おおっ!引いてます! ぐいぐい引いてます! ギョエモン「え!?」 バラエモン「なん…だと…」 うおおおっ…竿が重い! ぐっ…うぅぅ! アオリイカ「!」ザバァーーッ い…イカが釣れたぁーーッ!! 肉料理屋店主「でけぇ…!今日一番の大物だァーッ!」 ギョエモン「」ポカーン ムシエモン「いいぞーこれ」 941 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/16(火) 22 24 53.36 ID rU7p3jOQO バラエモン「体長20センチはありそうね」 私は獲物をクーラーボックスへ入れた。 そして新たなアライ肉を釣り針へつけて海へ投げた。 ギョエモン「ふ、ふふ…良かったね。でこういう大物はめったに釣れな…」 うおお!また引きました! ギョエモン「な゛!?」 くっ…うぅ!手応えがすごい! 負けるかあああ! スズキ「ッ…!」ザバァーーッ うわぁ、魚だ!でかい! ムシエモン「25センチあるぞ…」 肉料理屋店主「ヒャハハハ!とんでもねージャックポットだ!」 ギョエモン「…ふふ。いいね。いいじゃないか。燃えてきたよ。今が釣れどきってことだね…!」 ギョエモン「僕達はどうやら今、魚群の上にいるらしいね!」 バラエモン「そういう割には釣れてないけど」 ギョエモン「これからさ!これから!…今僕は必死に戦っている最中さ!この大海原と…」 またかかりましたぁ! バラエモン「…」 ギョエモン「フ…フフ…!だんだん熟練者のプライドにもヒビが入ってきたぞ…!」プルプル 942 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/16(火) 22 32 57.30 ID rU7p3jOQO そしてお昼。 私達は海を見ながら昼食をとった。 私が釣った魚を、ギョエモンさんがさばいてくれた。 肉料理屋店主「このクルーザー、ガスコンロあるのか。スズキの身は俺がちょっと料理するぜ」スタスタ ギョエモン「頼んだよジビエモン!…さて。僕は3匹釣れたね」 肉料理屋店主「俺は2匹だ」 私は5匹でした。 ギョエモン「……………ふっ、本番は午後からさ…釣り熟練者の実力を見せてあげるよ」ズーン …ムシエモンさんとバラエモンさんはどうでした? ムシエモン「シャコが釣れたよ」 バラエモン「こっちはフグ」 フグですか…。 ギョエモン「フグか。さばいてお刺身にして食べよう」 やったぁ! 私達は、新鮮な海の幸をたっぷり味わった。 そして、クルーザーの中へ入り、みんなで少しお昼寝した。 943 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/16(火) 22 38 24.62 ID rU7p3jOQO …ふわぁー、よく寝た。 ギョエモン「うーん…よし。じゃあ、午後もはりきっていこうか!」 バラエモン「バイトちゃん、餌分けて貰っていいかしら?」 いいですよ。 くず肉はけっこう持ってきましたしね。 ムシエモン「ボクにも使わせてよ…。もっと大きなシャコを釣りたいな」 シャコ「ワキワキ」 じゃんじゃん使ってください。 ギョエモン「くっ…!ぼ、僕は…僕のスタイルでいくよ!ユムシこそ至高!負けないぞ!」 ふふ。構いませんよ。 このまなアライ肉で押しきってやりましょう。 肉料理屋店主「さーていくぜ!さっそく餌を…」チラッ 私達は釣り餌を乗せた器を見た。 肉料理屋店主「…餌……を………」ピタッ ギョエモン「な…」ピタッ バラエモン「嘘…でしょ…」ピタッ ムシエモン「どうして…ここに…」ピタッ …そこで私達は、信じられない光景を見た。 944 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/16(火) 22 43 55.16 ID rU7p3jOQO デッキにあったはずの、ユムシやアライくず肉といった釣り餌が… アライちゃん1「あむあむあむあむあむ!!あむあむあむあむあむ!!んまいのりゃー!」クッチャクッチャ アライちゃん2「おいちーのりゃあ!こんなのはじめてたべたのりゃー!くっちゃくっちゃ!」クッチャクッチャ アライちゃん3「ひとしゃんがねてゆあいだにぜぇーんぶたべゆのりゃ!はぐはぐ!もぐもぐ!」クッチャクッチャ アライちゃん1~3「「はぐはぐ、くっちゃくっちゃ、もぐもぐ、がぶがぶ…」」クッチャクッチャ …ほとんど、予期せぬ侵入者によって食い尽くされていたのであった。 ギョエモン「馬鹿な…。上陸するときに、クルーザーに忍び込んでたのか…!?」 肉料理屋店主「神出鬼没も、ここまでくるとホラーだぞ…」 946 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/16(火) 22 45 47.84 ID rU7p3jOQO アライちゃん1「うゆぅ!?ひとしゃんなのりゃ?」シッポフリフリ アライちゃん2「まさか、ごはんをよこどりすゆきかー!?だめなのりゃー!」フシャアアア アライちゃん3「このむししゃんやおにくは、ありゃいしゃんたちががんばってつかまえたじびえなんだぞぉ!」フゥゥーーッ ムシエモン「…」ポカーン バラエモン「ああ…餌がもう…。これじゃもう、釣りができないわね…」 ギョエモン「…こんなことって…」 947 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/16(火) 22 46 18.20 ID rU7p3jOQO つづく 野食会合宿(二日目)・その6 パート1へ戻る
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最高 -- (名無しさん) 2011-04-30 02 47 33
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今回もダラダラと情けない話を書きます。 先日、所属している団体の同回生の飲み会に参加して、 その団体のコアメンバーの選挙で副代表に立候補することを言ったら、 飲み会のあいさつをすることになって、かなりテンパった・・・。 お酒は飲んでいる人は大半ではなかったけど、 数杯で酔っているくらい酒の弱い人がいた(-_-;) 特に問題は起こらなかったみたいで良かったけど、 その店のお酒は薄めている気がして、何杯飲んでも酔えそうな気がしなかった。 やっぱりなのかわからないが、 どこでも恋愛の話で盛り上がっていて、一部では合コンの雰囲気になっていた。 楽しそうで何よりだけど、大学に入ってから別れるカップルは結構いるみたいで、 恋人を募集している人が多かったけど、 自分もそこそこ女子と話す機会が増えたにも関わらず、そのような感情が全く湧かないのはなぜ? 枯れているのかな・・・。それとも負け犬の言い訳のようなものか。 今となってはどっちでもいい気がしている。 テストの方は、今の所は順調みたいだけど、統計と英語と物理が苦痛に感じる・・・。 情報のテストで、例年単位がもらえたのが5%以下の授業があるから互いに協力するように学科内で言っているけど、 大半は何も手伝わずに利用する気でいるのがわかるからムカつくが、 一人や二人は協力する気はあるみたいで安心した。 現状を思えば自力でやる方が効率がいいけど、 後になって、利益になるかも知れないと考えると 少しくらいは手伝う気にもなるからいいや。 それでも、信用する気も利用される気もないから 気に食わない相手ははじめから無視しているけど、 そこらへんを考えると、やっぱり自分は善人にはなれそうにないと思った。 それに損得勘定で動かない人はこの年代でいないと自分は思っている。 賢いと言われている人は、 一時は損でも、長い目で見て得になるような事しか考えていないし、 マザーテレサのような人でない限り、本当の善人にはなれないだろうな。 時間の損はあるけど、苦労はしないから手伝う事はあるが、 利用することだけを考える人には協力関係は成り立たないし、 そんな人には痛い目を合わせてやりたいくらい嫌な性格をしているから、 心の度量もあまりないけど、将来そんな人が周りにいては自分が報われそうにない。 自分と異なる考えは多いと思うけど、 自分だけの利益ばかりに目を向けている人は、大抵がろくでもないし、 それは損得勘定ではなく自己中心で排他的なものだから といっても排他的なのは、自分もそうだけどね。 得るなら自分の気に入った人も利益になることを目指そうと思っているし、 自分は誰にでも優しくしようとは思わない。 そんな自分がキャリア団体の役職に就こうとしていいのだろうか? いずれ考えを改める日がくるのだろうか? それならもっと自分が尊敬する人がそうあっていてほしい。 それではまた気の向く日まで。
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第52話:最強同士の同盟 砂浜で激しい旋風が巻き起こっていた。 力と力のぶつかり合い、巨大な竜巻が塔のようにそびえたつ。 アーロンのくり出す風の奥義にセフィロスが応え、トルネドの魔法を覇気とともに放った結果である。 アーロンはアリアハン南の海岸に出現したが、運の悪いことにそれはセフィロス出現場所と同位置だったのだ。 初め、両者は向かいあったまま動かなかった。 お互いの出方を探るため、というより戦う意思表示を先にする方を譲りあったとでもいった方が正しい。 完全にどちらもやる気だった。 理由は両者で異なる。 こいつは間違いなくゲームに乗る、アーロンの理由はセフィロスの瞳の色を見てそう判断したため。 逃げられるとは思えなかったのだ。 一方のセフィロスは最初からゲームに乗っていたため。 単純明快、生き残るために参加者を倒す、それだけだ。 数多の砂粒を吸い上げた風の塔が形を崩して、辺りに砂の雨を降らしたとき、セフィロスは勝機が見えた と判断した。 すなわち、この視界が奪われた状況で、自分は相手の位置が完全にわかっていると。 敵の殺気を読んだのだ。 目を閉じ精神を高めたセフィロスの頭の中には、二十歩ほど先に赤い靄のような塊が映っていた。 赤い靄こそ敵の放つ殺気をイメージしたもので、それがアーロンである。 姿がはっきり映っているわけではない。 ただ自分がわかりやすい形であればいいのだ、その位置に敵が居ることが把握できればいいのだから。 セフィロスは両手を胸の高さまで持っていく。その手には村正が握られている。 ばっ、と砂地を蹴って、疾走した。目を閉じたままで。 砂粒が全身を叩いたがセフィロスの進路を妨げる障害にはならない。 敵を目前としたところで、跳躍し、勢いをつけて斜めから刀を振り下ろした。 そこには姿勢を低く待ち構えていたアーロンがいた。 金属と金属のぶつかる激しい衝突音。 アーロンはセフィロスの刀を剣で受け止めた。 体重をかけたセフィロスの斬撃を受け流して反撃に出るアーロン。 セフィロスは体勢を崩し、膝をついていた。 「殺気を読めば不意討ちなど!」 なるほど、とセフィロスは思った。 この男も同じことをやっていたか。さて、おもしろくなりそうだ。 セフィロスは歓喜に震え、少し本気を出す気になった。 アーロンが剣を振り下ろす一瞬の間の思考だ。 次の一瞬、何かが深々とめり込む異様な音がした。 「どうした?」 セフィロスは思わず声をかけた。 剣を握ったままのアーロンが彫像のようになって動かない。 数秒間をおいて、ゆっくりとアーロンが崩れ落ちる。 セフィロスは倒れてくる体からさっと身をかわす。 砂浜に巨体が横たわった。 アーロンの背には針が突き刺さっていた。 針には毒が塗られており、それがアーロンに死をもたらした。 セフィロスが視線を移すと風のおさまった砂浜に何とも面妖な衣装をした男が立っていた。 悪趣味といってもいい。 この男がやったのか……セフィロスは不機嫌になった。 「どういうつもりだ。まさか私を助けたなどと言うつもりか」 クジャは心底おもしろそうに笑った。 「まさか。君はどう見てもその男より強いよ。いや、それどころじゃない、僕と同じくらいの力を持っている。 どう転んでも負けるなんて思えなかったね」 「なら何故余計な手出しをした」 セフィロスの問にクジャは髪をかき上げて答える。 「挨拶さ。君と行動を共にするものとして。これから二人で次々と血祭りをあげようじゃないか」 「共にだと……」 セフィロスは立ち上がってクジャを見つめた。 この男……強い。体じゅうから尋常でない力を発している。 セフィロスは自分がこの男と戦いたがっていることに気づいた。 全力を出すにふさわしい相手を見つけた。その喜びがこみあがってくる。 クジャは両腕をひろげて空を見上げた。 「君は本当に強いね……。たぶん、普通の人間じゃないんだろうね。生まれ持った才覚かな、凡人が どんなにがんばっても手に入れることができない…… 僕の隣を並んで歩いていても不自然じゃない者、それは君、初めてだよ」 クジャは自分の言葉に酔っていた。 彼の己の肉体を誇示するような服装も、その性格から来るものだろう。 セフィロスはクジャの性格は拒絶したかった。まるで道化師、到底好きにはなれない。 だが、その内在する力には間違いなく惹かれるものがある。 セフィロスはクジャの申し出に応じる気になった。 「貴様は正直理解し難いところが多い、が、いいだろう。手を組んでやる。 ただし条件付きだ。最後、私と貴様の二人だけになったところで、本気で闘い合いたい。 誰にも邪魔をされずに、どちらかが死ぬまでな」 クジャは笑って、いいよとうなずいた。 「まあ、わざわざ条件づけしなくても結局そうなるんだけどね」 【セフィロス 所持品:村正、ふういんのマテリア 行動方針:参加者を倒して最後にクジャと決闘 【クジャ 所持品:ブラスターガン、毒針弾、神経弾、 行動方針:最後まで生き残る】 【現在位置:アリアハン南の海岸】 【アーロン 死亡】 【残り 123名】
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【作品名】鬼灯さん家のアネキ 【ジャンル】漫画 【作品解説】五十嵐藍による4コマ漫画。どうもアニメ化するらしい。 有体に言うなら「義姉モノのエロゲを少女漫画風にアレンジしたドタバタ」といった感じ。 【名前】鬼灯吾朗 【属性】一応主人公 【大きさ】高1男子並み 【攻撃力】包丁を所持した男子高校生並 【防御力】熊に滅多打ちにされた挙句(高さ不明の)崖から転落し背中に矢が突き刺さっても戦闘可能 【素早さ】男子高校生並。何とか熊から逃げることができる。 【特殊能力】ハルが嫌がらせで作った生ゴミのような料理を食ってもなんともない 【長所】異常なしぶとさ。 【短所】高梨修輔や黒神真黒がまだ一般人に見えてくるほどの重度のシスコン vol.75 vol.76修正 vol.78 15 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2012/10/16(火) 11 58 08.23 ID XITx1kDO [3/6] 鬼灯吾朗 再考察 かなり丈夫な男子高校生 かなり頑丈だが包丁の扱いは普通なので軍人レベルにはさばかれるか 軍人の壁から下がる △ 桜井さくら:当たらない倒されない ○ 桜木花道:たぶん耐える 包丁勝ち △ 月森孝介:熊の爪に耐えるならメスも大丈夫だろう 二重超執刀の時間停止分け △ 矢沢栄作withスクーター:当たらない倒されない △ 日ノ森朝見:倒されないが包丁はさばかれる分け ○ ロージャ:速さで勝ち × 井之頭五郎:アームロック負け △ バカ=キ=エル・ドグラ:倒せない倒されない ○ メビウス1:包丁勝ち × 侍ジャイアンツ:火だるまライナー負け △ 僕(未来は僕等の手の中)~子猫:速くて当たらない ○ 検非違使:穴掘るより先に包丁勝ち ○*3クロノ(漫画)~下人:速さで先に包丁勝ち >桜井さくら=鬼灯吾朗>桜木花道> vol.75 677 名前:格無しさん[sage] 投稿日:2012/08/12(日) 00 59 52.86 ID fkoCI3zU 鬼灯吾郎考察 かなり丈夫な男子高校生 熊から何とか逃げられる辺り身体能力は高めか 刃物持ち相手だと多少耐えられても攻撃力不足でじり貧だろう ×機織姫:倒す前に拘束されて負け ○佐藤達広:耐えて身体能力差で勝ち ○玖藤奏介:同上 これより上は刃物持ちなので >機織姫>鬼灯吾郎>佐藤達広 0928格無しさん垢版 2024/04/14(日) 19 24 28.46ID FNR8G0GU 鬼灯吾朗=山井喜太郎 片山 〇 攻撃力勝利 ロロライナ・フリクセル(わたしのたからもの) × ロロライナ・フリクセル(わたしのたからもの) 鬼灯吾朗=山井喜太郎 片山
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━━━━━━━━━━━━━ でっていう ━━━━━━━━━━━━━ /ニYニヽ /( ゚ )( ゚ )⊂) ./ ⌒`´⌒ ⊂) お前見ない顔だな、新人だっていう??? ./| ,-)___(-⊂) ./ | l |-┬-| l | 俺様はゴジラの再来と呼ばれる(予定)のでっていうだっていうwww / \ `ー'´ / ( \ ちゃんと足りない脳みそにインプットしとけっていうwww \_ | \ (_) ̄ ̄\ / | ) ししし |\ / / (_⊃\ \ / / \ / / .\_/ / / ./ ./ / / / / ./ 人 \━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ポジション:一塁手 左打ち右投げ 高卒三年目(21歳)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━────────────────────────────────────── 三年前、高卒ドラフト1位で入団した一塁手。--------------------------------------------------------------------------- 元は外野手だったが、一塁にコンバート。--------------------------------------------------------------------------- 期待されてはいるが、いまいち一軍に定着できていない。────────────────────────────────────── やる夫の3年先輩。出会い頭やる夫に舎弟にならないかと持ちかけてきた。 うざい性格だが、試合に負けて短気を起こしたやる夫を諫めてくれたり いいところもあるようだ。
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今月1日、「俺の股間にバイキルト」の意味不明なキャッチコピーで有名な アフィカスはちまさん(23)が死亡したことが明らかとなった アフィカスはちまさんは今月2日発売の"ドラゴンクエスト10"の ネガティブキャンペーンを行うため北海道の実家の自室で ルーラを唱えたところ、天井に頭部が突き刺さる形で 無事死亡が確認された アフィカスはちまさんの第一発見者となった仁志さんは 「ベギラマやギガデインをアフィカスはちまの金玉にかけたが 金玉が破裂するだけで命を救えなかった」と 息子の死を回避できなかった不甲斐なさからか終始 ニヤニヤしながらコメントをしていた 先月にもアフィカスはちまさんと性的関係があったとされている Jin豚さんが養豚場から逃げ出すためにルーラを唱え養豚場の天井に 頭部を突き刺す形で無事死亡する事件が発生していた アフィカスはちまさん所属のアフィカス連合は「ロバの死が悲しい」 などと悲しんでいるフリをしてPV稼ぎに夢中となっている様子だった
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種別 劇場版2&Vシネマ 仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事 イベント 電キバ祭り ~最初から最後までキバっていくぜ~!!~ 開催日 2008年4月6日(日) 会場 渋谷C.C.Lemonホール 出演 仮面ライダー電王遊佐浩二 てらそま まさき 鈴村健一 仮面ライダーキバ 瀬戸康史 武田航平 杉田智和 7月21日発売の劇場版仮面ライダー電王&キバ・クライマックス刑事コレクターズパックに収録 チケット販売→ e+(イープラス)チケット にて独占販売 【関連するページ】